2015年7月29日(水) | by sakai コメントする

去る7月25日(土)養父市大屋町明延にて第4回北近畿みらい塾を開催しました。テーマは「日本一の錫鉱山-明延鉱山」です。今回も北近畿一円からはもとより、遠く京都、大阪、名古屋からも来ていただき、70名以上の方々の参加でした。この鉱山は1260年前から開山されており、奈良東大寺の大仏建造にも使われたという大変歴史のある鉱山です。銅、銀、亜鉛、鉛など多くを産出し国内有数の鉱山でしたが、とりわけ錫は国内の90%以上を産出し「日本一の錫鉱山」言われました。昭和62年(1987年)に円高と金属価格の下落によりまだまだ多くの宝が眠っているにもかかわらず閉山しました。

当日は、藤尾賢介明延鉱山ガイドクラブ会長のお話をお聞きしました。明延鉱山の歴史や最盛期には1200名が働き、地域には4500人が暮らしていたことや坑道は総延長550km以上に及ぶこと、作業は大変厳しく作業員の平均寿命は30代だったこと、選鉱は他の地で行われたため、明延では環境汚染などの公害は発生しなかったことなどをお話しいただきました。

藤尾賢介氏の講演

藤尾賢介氏の講演

講演の後、みんなヘルメットをかぶって坑道に入りました。 坑道は昭和62年閉山当時のままで、使われた機器や重機がそこここに残されており、大変生々しいものでした。外は35度近くの猛暑でしたが、中は12℃、半袖ではとてもいられません。当時の作業のやり方や様子を大変面白くガイドして頂きながら約1時間、足下の悪い坑道を歩きましたが、時間を忘れるほどの楽しい時間でした。

坑道での説明

坑道での説明

坑道には当時の重機がまだおいてあります

坑道には当時の重機がまだおいてあります

現在はお酒の熟成などに使われているそうですが、年中12度という環境はもっと活用できそうな気もしました。

 

その後、『一円電車』の愛称で親しまれているミニ電車に試乗しました。当時従業員の通勤用に使われていたという電車はとてもかわいく、切符をもらって頭をかがめて膝を寄せ合いながら乗り込み、5分の乗車を楽しみました。

緑深い山並みとせせらぎ、蝉時雨の中をドライブしてたどり着き、楽しいお話、外界では信じられないような坑道の中の様子、当時のまま残された削岩機や重機、そして12℃という涼しさ、とても楽しい日常を少し忘れることが出来た一日でした。

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