2011年3月29日(火) | by 管理人 兵庫県但馬地域:列島誕生の謎を学ぶ はコメントを受け付けていません

兵庫県の但馬地域は、日本列島が大陸から離れた頃を学ぶことができる海岸線を抱え、内陸には銀山などを擁する、地質資源の宝庫です。

但馬地域

但馬地域(豊岡市・養父市・朝来市・美方郡[香美町・新温泉町])

但馬地域は兵庫県の北部に位置し、約18万人が住んでいます。全国的に有名な城崎温泉をはじめ、西日本屈指の神鍋スキー場、そして日本で唯一、自然の中で生息する天然記念物「コウノトリ」が見られる、自然の恵みいっぱいの地域です。

特に注目したいのが「山陰海岸ジオパーク」です。「ジオパーク」とは、科学的に見て貴重で、美しい地質遺産を含む自然公園のことです。「山陰海岸ジオパーク」は、日本列島がアジア大陸の一部であった時代の岩石から今日に至るまでの経過が確認でき、それらを自然背景とした文化・歴史を体験・学習できる、まさに「地形・地質の博物館」です。対象エリアは京都府(京丹後市)、兵庫県(豊岡市・香美町・新温泉町)、鳥取県(岩美町・鳥取市)までの東西約110km、南北最大30kmからなります。ユネスコによる世界ジオパークネットワークにも認定され、その地質遺産を保全し、観光、環境教育などに活用し、地域の活性化を目指しています。

その地質の恩恵により、海でのシュノーケリング、地曳き網、高原でのパラグライダー、キャンプ、スキーなど、自然とふれあえる様々な体験が楽しめます。大小様々な岩石と青い海が織りなす壮大なスケールの景観は、「山陰海岸ジオパーク」の見所のひとつ。夕日に照らされた岩と海のコントラストは。見るものを感動へと導きます。

海・山・空。ダイナミックに自然を体感できる但馬地域は、地質資源の宝庫といえます。

 

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