2015年度第9回留学生ツアーを龍谷大学の留学生たち19名を迎えて開催しました。 今年度最後のツアーです。 2月4日午前10時、龍谷大学の留学生たちはまず、美山のかやぶきの里を訪れました。期待していた雪はほとんどありませんでしたが、日が昇るにつれて暖かい日差しに恵まれ、タイムスリップしたような日本の昔の風景が見られました。ガイドさんの話を聞きながら美しい雪山とかやぶきの集落を散策しました。
北近畿みらい
高御堂理事のお世話でカジカ荘での餅つき体験、雑煮やきなこ持ちを頂きました。
午後は綾部に向かいグンゼスクエアへ、グンゼの博物苑でグンゼ創業者、波多野鶴吉翁のお話、昔の蚕業の様子を学びました。 その後、了圓寺を参拝、中山住職の旅の安全、留学生の健康と今後の活躍をお祈りする読経をいただき、おそらく生まれて初めてのご焼香を体験しました。その後、作法に従って抹茶とお菓子をいただき和の心を体験させていただきました。
今日の宿泊先、ふしみやで懐石料理の夕食をおいしくいただきました。北近畿みらい樋口さん、種清さんの綾部太鼓の披露もあり、学生たちの太鼓打ちも飛び出して大いに盛り上がました。夕食後、最も楽しみにしていた、温泉、京綾部ホテル大家族の湯に浸かって一日の疲れを癒やしました。
2月5日、朝7時に朝食、8時には黒谷和紙工芸の里に向かい、紙漉体験を楽しみました。
黒谷和紙の伝統、京都の古美術品に使われるすばらしい品質等について学び、オリジナルのはがきを漉きました。
10時半、綾部市立東綾小学校を訪問し、子供達との楽しい交流です。全校生徒78人の小さな小学校ですが、子供達はとても元気よく留学生を迎えてくれました。歓迎セレモニーでは子供達の合唱、英語でのじゃんけん鬼ごっこ、留学生達も童心に返り大いにはしゃいでいました。
次に,各学年に分かれてドッジボール、習字、質問タイムなど様々な催しで子供達と交流しました。
ランチルームで全校生徒と一緒に給食をいただきました。子供達と遊んだり、掃除を手伝ったりして最後の交流を楽しみました。子供達は元気で、積極的で、「英語が通じたよ!」と感激する子供達もいて本当に楽しく、有意義な時間を過ごすことが出来ました。
午後からは「里山ねっと」でピザ焼き体験と農家のお話を聞きました。綾部の里山地区、小学校の閉校後の施設を利用した地域の交流の場、農村体験や講習会など様々な活動を通して里山綾部を発信し、啓発されている「里山ねっと」の手作りの窯でピザを焼きました。給食をいただいたあとでしたが、ぱくぱくと自分で焼いたピザはまた格別においしいと食べていました。
3代の家族で酪農、お米作り、野菜作りの農業をされている村上さんのお話を伺いました。この地域では珍しく酪農経営をされています。 愛知県に勉強に行き、乳牛を連れ帰って始めた頃のお話や、親子3代が、酪農、米作り、野菜作りを分業してやっておられる様子をうかがいました。80才のご高齢で、尚活躍されている様子に感銘を受けました。
美山の風景、了圓寺のお寺行事、お茶、紙漉、温泉体験、小学校訪問、ピザ焼きと盛りたくさんの体験を無事終了し学生たちは京都に帰って行きました。 今年度の留学生ツアーはなんとか無事終えることが出来ました。来年度も楽しい企画で、ツアーを企画したいと思います。