2010年12月22日(水) | by 管理人 【第5回】ツーリズムとインタプリテーションの役割 はコメントを受け付けていません。

ジオツーリズムの運営

会場である「寿」に戻って、亭主の本田氏から、ジオツーリズムの運営体制について伺った。

京丹後市には多くのジオサイトがあり、特に丹後町間人にある城嶋から経ヶ岬にかけての海岸線は様々なジオスポットがある。今回はバスに乗って陸からの案内だったが、春から秋にかけて、丹後町中浜から出港する「とび丸タクシー」は、海からジオサイト雄大さを感じることができるもの。

これらのジオツーリズムで、主に丹後の地域ガイドを行っているのは「NPO法人全国まちづくりサポートセンター丹後支所」である。この会は、「地域ガイド塾」「ネイチャーガイド塾」の二つで構成されており、会員はどちらかに属している(両方の人もあり)。現在、会員は50名で、年会費は6,000円。京丹後市全域から有志が集まってきている。

ツーリズムにおいて、「インタプリテーション」の重要性がよく言われる。インタプリテーションとは、その場を案内する役割を持つ人のこと。従来型の観光名所の案内と違い、対象となる事物をどのように眺め、どのように学びを吸収するかといったことをふまえてガイドができる役割だ。説明力だけではなく、プレゼンテーション能力も求められる。

山陰海岸ジオパークは、世界ジオパークネットワークへの加盟を認定されたが、認定には、案内看板やガイドなどの質も要件になる。今後、滞在型ツーリズムを広げるにあたって、インタプリテーションの役割はいっそう大きくなることと考える。

地域ガイドの役割

丹後では、地域ガイド養成が盛んにおこなわれている。それは観光客に丹後の魅力を知ってもらうことだけでなく、地元の者が地元のよさを知り、誇りを持って住み続けることにもつながっている。

NPO法人全国まちづくりサポートセンター丹後支所が行っているガイドについて、詳細を紹介する。

○「地域ガイド塾」

月2回の定例会を開催し、室内での地域の歴史学習、ガイドの話し方講習、ガイドスポットでの実地研修をおこなっている。昨年の山陰海岸ジオパークの世界ジオパーク認定で、ジオサイトでのガイドの要請が増えてきている。

京丹後市による「まほろばぐるり旅」というイベントがある。5月~11月の間に18回開催されたという。このイベントでは、塾生はボンネットバスに乗り込み、ガイドを行っている。方言を交えながら、丹後のガイドスポットの歴史、文化、伝説などを詳しく案内する。

ガイド料金は2時間5名まで2,500円、5名以上は1人500円となっており、上限は10名まで。10名以上は要相談。予約は1日前まで可能(当日不可)。丹後町観光協会、道の駅、各宿から予約できる。

〇「ネイチャーガイド塾」

山野草を中心にガイドをおこなう。月2回の定例会で室内学習、京丹後市全域に出かけて、山野草の学習をしている。

主な活動は、毎週日曜日「丹後あじわいの郷」での園内の山野草、花などのガイド。また、犬ヶ岬の遊歩道にある山野草のガイドも行っている。山野草からジオの説明もあり、ジオツーリズムの工夫も見られる。

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