8月30日(土)、朝来市生野町「生野マインホール」において第6回北近畿みらい塾「生野銀山と鉱山町」を開催しました。生野まちづくり工房井筒屋運営委員会会長、口銀谷のまちなみを作る会の中井武四氏に講演していただきました。講演に先立ち、生野名物「生野銀山ハヤシライス」に舌鼓をうち、銀山の古いロマンを感じさせる町並みを中井氏に案内していただきながら散策しました。講演会はNPO法人北近畿みらい太田理事(豊岡)の司会で始まり、四方塾長の挨拶の後、清水和雄朝来市生野支所町の歓迎の挨拶をいただきました。中井氏の講演は、死野と呼ばれた町が生野となった経緯、世界遺産の石見銀山より多くの良質の銀を産出した生野銀山の1200年にわたる歴史と生野町の発展について非常に楽しく、軽やかな語り口でお話しいただきました。今回も60人ほどの塾生が熱心にお話をお聞きしました。
中井氏の講演
中井武四氏の講演講演の後、1200年前(室町時代)に始まった銀の人力による採掘、明治に入ってフランスの技師を招いての近代的な採掘、さらに昭和48年閉山するまでの歴史を見ることができる「史跡生野銀山」をガイドしていただきながらじっくり見学しました。人一人がかがんでやっと入れる小さな穴での採掘から、発破や削岩機を使った近代的な採掘までをひんやりとした(13℃)の坑道を頭をかがめて歩きながら説明していただきました。平均寿命30歳といわれた過酷な作業や、地下800mに張り巡らされた坑道の様子を身近に感じることができ、大きな感動、感慨を感じることができました。