この夏はすさまじい暑さでしたが、ようやく少し秋の気配も感じられるようになった8月22日(土)、京丹後市峰山で今年5回目の北近畿みらい塾が開かれました。今回のテーマは「絹織物の郷、まち歩きから探る京丹後」です。峰山地域公民館に約70名の参加者を迎え、京丹後市教育委員会文化財保護課長吉田誠氏から丹後の歴史、丹後地方の絹織物のお話を聞きました。その後、ゆかりの場所を市職員の方にガイドしていただきながら見学しました。
講演の前に四方塾長の挨拶に続き中山京丹後市長の歓迎の挨拶と京丹後新しい取り組みなどについてのお話をいただきました。 吉田誠課長のお話は、丹後地方に多くある古墳や出土品の話、その頃の絹布が正倉院に残っているという古代の話から、この地を治めた京極氏、近代丹後ちりめんの祖「絹屋佐平治」などについてお話しいただきました。
その後、2つのグループに分かれ、京極氏のお墓のある常立寺、丹後ちりめん問屋吉村商店、そして金刀比羅をゆっくりと散策しました。
常立寺(じょうりゅうじ)では、市指定文化財の京極氏の墓地、絹屋佐平治こと森田治郎衛の墓を見学しご住職のお話を聞きました。
ちりめん問屋「吉村商店」は明治5年創業、丹後ちりめんの製造販売を今も手がける会社です。絹織物全般についてのお話、丹後の技術、西陣の技術、日本の絹織物についてのお話を高価な白地の絹の反物をたくさん見せていただき、ため息をつきながら伺いました。
少々時間が過ぎてしまい、1グループは金刀比羅神社には行けませんでしたが、京丹後の歴史や魅力を十分感じることが出来ました。
あまり足に自身のない方々には少々強行軍だったかもしれませんが、全員無事にまちあるきを終える事ができました。
お話しいただいた吉田課長、中山市長をはじめ、京丹後市の方々、受付を手伝っていただいた京都産業大学大学院生の皆さんありがとうございました。