少し例年より遅く桜が一斉に咲き始めた4月7日(金)今年度第1回の北近畿みらい塾を開催しました。少し空模様が気になりましたが、なんとか雨も降らず温かい春の日に丹波市氷上町清住を訪れました。今回は丹波市からの貸し切りバスの補助を受け綾部からバスを運行し23名の方々はこれを利用していただきました。達身寺での開催を前に丹波市立休養施設「やすら樹」で特別に作っていただいた「みらい塾定食」をいただきました。
開会にあたり、四方塾長のあいさつの後、鬼頭丹波市副市長の歓迎のご挨拶をいただきました。達身寺は「丹波の正倉院」とよばれ、平安、鎌倉時代の木彫の仏像80躯が安置され、そのうち12躯は重要文化財に指定されています。「達身寺様式」と呼ばれる独特のおなかの出た非常に穏やかなお顔の仏様がずらりを並んでいます。
渡辺健臣住職から、なぜこんなに多くの仏像が達身寺にあ
るのか、なぞに包まれた歴史や経緯にについてわかりやすく説明していていただきました。
達身寺境内にはたくさんの水仙がきれいに咲いており、ワビスケ(ウラクツバキ)の大木もきれいな花を咲かせていました。
達身寺からすぐ近くのかたくり群生地に向かいました。関西随一のかたくり群生地を散策しました。薄紫の可憐なカタクリの花が今を盛りと一面に広がっています。残念ながら曇り空のため花びらが閉じているものもありましたが、山の斜面に一面に広がったカタクリの花は見事なものでした。散策路もきれいに整備され、地元の方々が丁寧に世話をしておられる様子がよくわかります。
その後、車で30分、大地農園に向かい、今、世界的に注目を集めている「プリザーブドフラーワー」の工場を見学しました。これは生花に脱色、着色などの特殊な処理を施し、生花と同じ瑞々しさや鮮やかな色を何か月も保つよう加工した花です。
利根総務部長の説明をお聞きし、多くの鮮やかなプリザーブドフラワーのあふれた展示室を見せていただきました。
丹波市に向かう道中の華やかに咲き始めた桜を含め、カタクリ、水仙、ワビスケ椿、プリザーブドフラワーなどのたくさんの花を堪能、さらに宝物館に静かに安置された仏像を鑑賞して心なごんだ1日でした。